ただいま、を絞り出した夜
その「ただいま」は、家族にというより、自分を家へ連れ戻すための、ことばでした。
こんばんは♫ ヒロのしんです🌝
先日、ノート投稿で、ひとつのことばを置きました。
「笑うから、心が後からついてくる」
——そんな一行です。
今夜は、あのことばが生まれた夜のことを、もう少しだけ、あなたに話させてください。
その日、僕はずいぶん、すり減っていました。
新しく入ってこられた方々を迎えて、ひとり立ちするまで導く
——そんな役を任されていたんです。任せてもらえるのは、有り難いことです。
でも、引き継ぎも下ごしらえもほとんど整っていなくて、結局、一から自分で組み立て直すことになりました。
説明をすれば、すぐに次の問いが飛んでくる。答えれば、また次が来る。そのたびに、僕自身の手元は止まります。本来やるはずだった仕事には、指一本ふれられないまま、時間だけが過ぎていく。そんなところへ、さらに別の仕事が積まれました。
帰り道、自分でもわかるくらい、顔がささくれ立っていました。
胸の奥で、何かが黒くなりかけている。そんな夜でした。
——けれど。
玄関の前に立ったとき、すり減った底のほうに、ひとかけらだけ、やわらかいものが残っているのに気づきました。それを、そっとすくい上げるみたいにして、努めて明るい声で、「ただいま」と言いました。半分は、絞り出すように。
ドアの向こうは、いつもの日常で、いつもと違う非日常でした。
息子(弟くん)家族が、泊まりに来てくれていたんです。
弟くんとの、何ということもない会話。画面ごしに繋いだ、お兄ちゃんとの「オンライン飲み会」。ただの、普通のやりとりです。
なのに、その普通が、やけに楽しくて、やけに嬉しかった。
それで、ちょっと大げさにわざとらしく、笑ってみたんです。
そうしたら——さっきまで胸の奥にあった黒いものが、みるみる溶けていくのが、はっきりわかりました。
ことばで人と向き合うことを、僕は長く仕事にしてきました。伝え方ひとつで、こわばった空気がふっとやわらぐ瞬間を、何度も見てきた。ことばには、人を動かす力があると、信じてきたんです。
それなのに、その夜の僕自身は、どんなことばでも救えませんでした。
最後にほどいてくれたのは、ことばですらない、ただの大きな笑いでした。
ああ、そうか、と思いました。
面白いから笑うのではない。笑ったから、面白がれる。
「笑う門には福来る」と言うけれど、もしかしたら、これって順番の話だったんではないかなって思います。
先に笑う。すると、あとから、福が——喜びや、楽しさが、追いかけてくる。
笑うが、さき。喜楽は、あと。
——あの夜、僕を助けてくれたのは、大きな笑いでした。でもその笑いは、絞り出した一言の「ただいま」から、始まっていたのかもしれません。
だから・・・あなたも。
すり減った日ほど、だまされたと思って、声に出しておおげさにわざとらしく大声で笑ってみてください。きっと、心があとから、ついてきます。
最後に「ただいま」のひと言で、少しだけ心がほどけた夜があれば、よかったら返信で聞かせてください。
今日も、読んでくれてありがとうございました。
また、便りを書きます。




ヒロのしんさん、おはようございます。
「先に笑う。すると、あとから、福が——喜びや、楽しさが、追いかけてくる」
共感します。
先に笑うことで、変化が起きると私も感じます。
口角を上げるだけでも、気分が上昇すると感じます。
息子さんたちとの温かいエピソードも、心が和みました。
ありがとうございます。
今日も、にっこり笑顔で、楽しむ1日を〜〜🎶
ヒロのしんさん、こんばんは。
私の場合は「ただいま」ではなく、
どちらかというと「おかえり」かもしれません。
帰ってきた夫に、
何でもない顔で「おかえり」と言う。
でも実はその日の自分の中にも、
疲れや黒いモヤモヤが残っていることがあります。
それでも少し高く明るめの声で「おかえりぃ」と言ってみると、
相手を迎えているようで、
自分の心も少しだけこちら側へ戻ってくる気がします。
私の場合はその演技がうますぎて、夫に
「悩みなさそう」
と誤解されるところまでがセットですが(笑)
「笑うが、さき。喜楽は、あと。」
とても好きな言葉になりました。ありがとうございます。